distccによる分散コンパイル(共通設定編)

日時:2005/02/17 22:22

distccを使えば、複数のホスト(マシン)による分散コンパイルが可能になる。つまり、ホストAであるプログラムをコンパイルする際、ホストBやホストCにコンパイルを手伝わせることができる。

distccを利用するには、分散コンパイルに参加するすべてのホストでGCCのバージョンを合わせておく必要がある。さらに、全ホストにdistccをインストールする。
# emerge distcc
でインストール完了。 次に、distccをインストールしたすべてのホストで、/etc/make.confに以下の設定を追加する。
PORTAGE_TMPDIR=/var/tmp
MAKEOPTS="-j3"
FEATURES="distcc"
DISTCC_DIR="${PORTAGE_TMPDIR}/.distcc"
「MAKEOPTS」の数値は、分散コンパイルに使う「CPU」の数+1。1CPU搭載のホスト3台を使うなら、1×3+1で「-j4」になる。デュアルプロセッサマシン2台なら、2×2+1で「-j5」。

それ以外は定型句のようなものなので、説明は不要だろう。

ここまでできたら、
# /etc/init.d/distccd start
でdistccのサービスを起動する。無事起動したら、
# rc-update add distccd default
でデフォルトランレベルに登録しておく。

次は、ホスト別の設定方法。