Xenドメインの作成(Debian編:OSインストール)

カテゴリ:Xen 2.0の設定
日時:2005/03/21 18:53

Debianドメインを作成する手順は、Gentooのそれとは大きく異なる。

root.binとdebian_rootをマウントして、root.binを起動ディスクとしてドメインを起動する。root.binによって起動させたインストーラを使って、ともにマウントしたdebian_rootにDebianをインストール。その後、ドメインからroot.binを外す。

まずは、root.bin(インストーラ)を起動するようにしたドメインの設定から。
# cp /etc/xen/xmexample1 /xen/debian.conf
で、Debian用の設定ファイルを用意する。 用意した設定ファイルを以下のように編集する。
kernel = "/boot/vmlinuz-2.6.10-xenU"
memory = 64
name = "debian"
disk = [ 'file:/xen/root.bin,sda1,w','file:/xen/debian_root,sda2,w' ]
netmask="255.255.255.0"
gateway="192.168.xxx.1"
ip="192.168.xxx.100"
root = "/dev/sda1 ro"
diskとrootがキモ。これをxmコマンドで起動する。
# xm create -c /xen/debian.conf
すると、Debianのインストーラが起動する。
インストーラ
まずは「Execute a Shell」を選択して、
# mount /dev/sda2 /target
# exit
を実行。これでインストーラに空のディスクイメージを認識させる。後は、「Configuration the Network」でネットワーク関係の設定を行い、「Install the Base System」でベースシステムをインストール。

最後に、再び「Execute a Shell」でシェルに入り、/etc/fstabを編集する。
/dev/sda1     /          ext3    errors=remount-ro   0 1
proc          /proc      proc    defaults            0 0
/dev/sda2     none       swap    sw                  0 0
#/dev/fd0     /floppy    auto    user,noauto         0 0
#/dev/cdrom   /cdrom     iso9660 ro,user,noauto      0 0
このように、/と/proc、swapの設定だけ行えばOK。

ここまでできたら、[Ctrl]+[]]でDebianドメインから抜けて
# xm shutdown debian
を実行し、いったんDebianドメインを終了する。