カーネル2.6の設定とコンパイル

日時:2005/01/14 23:10

カーネル2.6の設定とコンパイルはgenkernelを使わず、すべて手動で行う。単なる好みの問題(genkernelの完成度が低かった当時、ひどい目にあったからだったりするのだが)。
# cd /usr/src/linux
# make menuconfig
でカーネルコンフィグを行う。
カーネル2.4の.configを使ったmake oldconfigを行ってはいけない(ガイドのとおり)。 まず、カーネル2.4と同様、
Code maturity level options --->
  [*] Prompt for development and/or incomplete code/drivers
を有効化し、CPUを設定。
Processor type and features --->
カーネル2.6使用時は、以下が必須オプション。ファイルシステム関係は、
File systems --->
  Pseudo Filesystems --->
    [*] /proc file system support
    [*] Virtual memory file system support (former shm fs)
    [*] /dev file system support (OBSOLETE)
      [ ]   Automatically mount at boot
「/dev file system support (OBSOLETE)」はオンのままでもよいが、その際「Automatically mount at boot」は無効化すること。

さらに、最低1つはファイルシステムを有効にする。
  <*> Reiserfs support
  <*> Ext3 journalling file system support
  <*> JFS filesystem support
  <*> Second extended fs support
  <*> XFS filesystem support
udev用に
General setup  --->
 [*] Support for hot-pluggable devices

Device Drivers  --->
 Block devices  --->
  <*> RAM disk support
ビープ音を出したい場合は、
Device Drivers  --->
 Input device support  --->
  [*] Misc
   <*>   PC Speaker support
も設定。XやUSBは不要なのでパス。

設定が終わったらmenuconfigから抜けて、
# make && make modules_install
でカーネルをコンパイルする。コンパイルが終わったら、
# mount /boot
# cp arch/i386/boot/bzImage /boot/kernel-2.6.9-gentoo-rx
# cp System.map /boot/System.map-2.6.9-gentoo-rx
でカーネルとSystem.mapを/bootにコピーする。外部モジュールやALSAは必要ないのでパス。

準備ができたら、GRUBのインストールと設定を参考に、カーネル2.6用の設定を/boot/grub/grub.confに追加(2.4の設定は一応残す)してリブート。

次は、最も時間がかかるNPTLの導入。