ローカルrsyncミラーの構築

カテゴリ:Gentoo Linux Tips
日時:2005/03/27 12:17

Gentoo Linuxマシンが複数ある場合、公式ミラーに対してemerge --syncを行うのは1台のローカルミラーのみとし、ほかのマシンはそのローカルミラーを利用した方がよい。これにより、公式ミラーの負荷を低減できる。

まずはローカルミラーの設定。公式ミラーに対するemerge --syncを自動化したい場合は、/etc/crontabに
30 1  * * *     root    emerge --sync
といった記述を追加しておく。「30 1」は、AM1:30に実行するという意味。この実行時刻は各自で適当に変えた方がよい(みんなが1:30に実行したらエラいことになる)。 次に、/etc/rsync.confの編集。
pid file = /var/run/rsyncd.pid
use chroot = yes
read only = yes
hosts allow = 192.168.xxx.0/24

[gentoo-portage]
       path = /usr/portage
       comment = Gentoo Linux Portage tree
       exclude = distfiles packages
ほぼデフォルトのまま。「[gentoo-portage]」以下のコメントアウトを外して有効化したほか、「hosts allow」の行を追加してローカルネットワークからの接続のみを許可している。

/etc/rsync.confの編集が終わったら、
# /etc/init.d/rsyncd start
# rc-update add rsyncd default
でrsyncdを起動してデフォルトランレベルに追加しておく。

以上でローカルミラーの設定は完了。クライアントマシンから、動作確認を行う。
# rsync サーバ名(or IP)::
を実行して、
gentoo-portage Gentoo Linux Portage tree
と返ってくるかどうか。また、
# rsync サーバ名(or IP)::gentoo-portage
drwxr-xr-x        4096 2005/03/27 10:36:14 .
drwxr-xr-x        4096 2005/03/25 17:05:16 app-accessibility
drwxr-xr-x        4096 2005/03/27 10:36:14 app-admin
drwxr-xr-x        4096 2005/03/25 17:05:17 app-antivirus
drwxr-xr-x        4096 2005/03/27 10:36:14 app-arch
(以下略)
となるかを確認する。

問題なければ、各クライアント(Gentoo Linuxマシン)の/etc/make.confの「SYNC=」行を修正する。
SYNC="rsync://サーバ名(or IP)/gentoo-portage"
もちろん、ローカルミラーの/etc/make.confは修正しないこと。

これで、ほかのマシンはローカルミラーに対してemerge --syncするようになる。